５日のパリロンシャン競馬場は好天に恵まれた

　６日の仏ＧⅠ凱旋門賞（パリロンシャン競馬場芝２４００メートル）に向けてフランスに遠征中の武豊（５５）は大一番を翌日に控えた５日、同じパリロンシャン競馬場の７Ｒ・ＧⅠロワイヤリュー賞（芝２８００メートル）でリリーハート（牝３・Ａオブライエン）に騎乗。好スタートから中団につけたものの、徐々にポジションが下がり、１１着に終わった。勝ったのは、同じＡオブライエン厩舎でＣスミヨンが騎乗したグレイトフル。人気薄だったが、外から豪快に差し切った。 　凱旋門賞で騎乗するアルリファー（牡４・Ａオブライエン）と同じ松島正昭オーナーが共同所有者に名を連ねるパートナーと初コンビを組んだ鞍上は「前に乗ったジョッキーや調教師から〝このメンバーの中ではちょっと力が足りないかも〟と聞いていたんですが、そんな感じでした。まだパワーが足りない印象ですね。厳しいレースでしたが、久しぶりにロンシャンで乗れたし、同じ９番ゲートから乗れたのはよかったです」と振り返った。 　この日は一日中晴れていたものの、ペトロメーター値は３・６でＳｏｕｐｌｅ（重）という馬場状態。「いつものロンシャンという感じ。極端に軽くも重くもないけど、晴れていたわりにはヘビーでした」と馬場について言及した。 　コンビを組むアルリファーについては、「総合力が高い印象。２４００メートルで結果を出しているし、馬場もこうじゃなきゃ、というのはない。アイルランドの馬ですが、楽しみ。勝ちたい気持ちは強いですね」と意気込み、最後には「皆さんはシンエンペラーを応援すると思いますが、負かしてやりますよ」と締めくくった。