さいたま市の住宅でも強盗予備容疑 神奈川の強盗事件で起訴の2人
さいたま市西区の住宅に強盗に入ろうとしたとして、埼玉県警は30日、東京都新宿区北新宿1丁目、建設業奥隅勇太(37)と、北海道旭川市の無職少年(19)の両容疑者を強盗予備の疑いで逮捕し、発表した。 捜査関係者によると、奥隅容疑者は「強盗に入ろうとしたことは間違いありません」、少年は「4人でれんがを持って現場に行ったが、強盗は知らなかった」などと供述しているという。2人は神奈川県厚木市で8月31日昼にあった中古ブランド品店への強盗事件に関与したとして、強盗致傷容疑などで逮捕・起訴されていた。 捜査1課によると、2人は他の人物らと共謀し、8月30日午後11時10分~翌31日午前1時20分ごろ、強盗する目的で凶器を所持し、さいたま市西区の派遣社員の男性(34)宅に向かった疑いがある。 埼玉県警はこの事件で、今月17日に別の2人を強盗予備容疑で逮捕していた。4人は男性宅の前まで行ったが、何らかの理由で強盗はせず、被害はなかったという。移動には奥隅容疑者が東京都内で借りたレンタカーを使用していたという。 捜査関係者によると、4人はSNSで闇バイトに応募して、指示役から秘匿性の高いアプリで「れんがを持っていってガラスを割って屋内に侵入して、住んでいる被害者と60代の両親を一つの部屋に集め、暴行や脅迫をして現金などを奪え。400万~500万円はあるだろう」という趣旨の指示を受けていたという。今回逮捕された2人のスマートフォンの解析結果などについて今月8日に神奈川県警から情報提供があり、容疑者を特定したという。(浅田朋範)
朝日新聞社