コキア見頃 地上絵浮かぶ 砺波チューリップ公園 暑さ対策、休日はミストで涼
砺波市の砺波チューリップ公園で、緑色の葉を卵の形のように茂らせる1年草コキアが見頃を迎え、夏の装いを見せている。展望スペースからは二つのチューリップをかたどった「地上絵」が楽しめる。今年は暑さ対策として、土日祝日に北門にミストを発生させ、涼を感じながら楽しんでもらう。 【写真】見頃を迎えた地上絵 ●緑の1年草3千株 管理する市花と緑と文化の財団によると、公園の夏花壇はカンナが中心だったが、猛暑で育たないこともあり、2019年から内容を見直し、コキアを増やしてきた。今年は大花壇はコキア3千株と、ピンクと黄のペチュニア1千株で地上絵が浮かび上がるように植栽した。 大花壇以外の花壇では赤と黄の3品種のカンナ、ベゴニア、サルビア、マリーゴールなど夏の花で彩った。 コキアは今年6月20日ごろに植えた。昨年より1週間ほど遅かったが順調に育ち、現在は高さ80センチ程度になった。今月下旬にかけて1メートル30センチ程度にまで伸びる見通しだ。 コキアは別名「ホウキグサ」とも言われ、こんもりと円すいの形をしたのが特徴だ。気温が低下する秋には赤く紅葉する。 財団では大花壇のコキアについて10月中旬、ホウキ作りに再利用する人に無料で配布する。担当者は「お盆で帰省する人にも見に来てほしい」と話している。