阿武剋が初体験「まわし待った」の末に3連勝「ちょっと疲れちゃいました」
<大相撲九州場所>◇3日目◇12日◇福岡国際センター 幕内2場所目の阿武剋(24=阿武松)が、初体験の「まわし待った」の末、3連勝を飾った。新入幕の獅司と、右四つがっぷりに組み合ったところで、相手の締め込みが、きつく締められていないと判断した、行司の木村要之助が止めた。きつく締め直して約40秒間の中断の後、勝負が再開されると、1度は土俵際まで寄られた。だが直前に左を巻き替えてもろ差しになっていた分、相手の腰は伸びきっていた。土俵際から逆襲し、最後は左からの上手投げで仕留めた。 「寄り切れなかったので、ちょっと疲れちゃいました。(相手は)粘り強かった。あのまま、がっぷり四つでやっていたら、力負けして、苦し紛れに投げにいって負けると思って、巻き替えて立て直そうと思った」と、冷静な判断でつかんだ白星だったと明かした。初日から3連勝は自身を含めて7人も「まだまだ」と、無欲を貫く決意だ。