GW予算「約1万円減少」 物価高でお小遣いもダウン 中小企業の賃上げは“成功事例”共有・実践がカギ
賃上げ成功事例の共有・実践がカギ
堤キャスター: ── その不動産企業は、どんなことを行ったのでしょうか? 経済アナリスト・馬渕磨理子さん: これはチームで50万円の利益を出すプロジェクトを20個達成できれば、賃上げを従業員に約束する「1000万円プロジェクト」です。 例えば、不動産からの退去の際に出た家財をうまく販売したりするなど、「今の事業にプラスして、50万円の利益が出るものが20個ないか」、そんな視点で、皆で力を合わせる訳です。 そうして出た利益を内部留保に回すのではなく、2年連続で賃上げを実現することができたんです。 堤キャスター: 賃上げにつながる目標を設けたわけですね。 経済アナリスト・馬渕磨理子さん: Pontaリサーチの調査では、賃上げへの期待は14.2%と低くなっていますが、これを希望が持てるものに変えていく必要があります。賃上げが重要である「総論」は議論されてきました。足りないことは、「各論」です。 日本が本格的にデフレから脱却し、その恩恵が国民全体に行きわたるカギは、「成功事例の共有」になると思います。 皆が、「マネできそうだ」、「うちでもやってみよう」と思える事例の共有と、その実践が国民生活を豊かにするはずです。 堤キャスター: この物価高の中で、賃上げに向けて何ができるのかを探る。そうした姿勢から何かが変わっていくかもしれませんね。 (「Live News α」4月24日放送分より)
Live News α