「野球を続けたい」“常総のバレンティン”の異名持つ長距離砲が最後のアピール【トライアウト】
14日、巨人から戦力外通告を受けた菊田 拡和内野手(常総学院)が、プロ野球12球団合同トライアウトに参加。3三振を喫したものの、第3打席で安打を放ち、5打数1安打で最後のアピールを終えた。 【一覧】プロ野球12球団合同トライアウト参加者 最後まで声を張った。小さなころから陽気な性格だったという長距離砲は、「明るさが売りなので」と、誰よりも大きな声で周囲を鼓舞し続けた。 プロでは怪我に悩まされた。今春には腰のヘルニアを患い、長く治療を続けるも今季の一軍出場は叶わなかった。「自分でも自信があったので悔しい気持ちでした」と現実を受け止めながら、リハビリを続けた。 この日に向け、「楽しもうと思っていた。いい声が出せました」と笑顔。最後の打席は一飛となったが、「終わったという感じはしなくて、まだまだこれからだろうという気持ちです」と前を向いた。 「一番は野球を続けたい」と今後は他球団からのオファーを待つ。高校通算58本塁打を放ち、「常総のバレンティン」の異名を誇った右の大砲候補に吉報が届くのか。