中日からFAの福谷浩司、日本ハム移籍へ ヤクルトなど3球団の争奪戦に決着
中日から国内フリーエージェント(FA)権を行使した福谷浩司投手(33)が日本ハムに移籍する意思を固めたことが23日、分かった。宣言残留を認めていた中日とヤクルトも獲得に乗り出していたが、3球団による争奪戦を日本ハムが制した。 福谷は慶大から2013年ドラフト1位で中日に入団し、14年に中継ぎとしてリーグ最多の72試合に登板。21年には開幕投手を務めるなど先発、救援の両方で存在感を示した。今季は8試合で3勝にとどまったが、通算278試合登板と経験豊かな右腕だ。 日本ハムは新庄監督の就任4年目となる来季に向け、投手力強化が課題だった。昨オフにポスティング制度で米大リーグに挑戦した上沢はソフトバンク移籍が決まり、古巣復帰が消滅。現役ドラフトでは田中瑛、鈴木の2投手が流出し、今季年俸2000万円で補償の必要のないCランクの福谷に白羽の矢を立てた。 日本ハムには中日時代に福谷とチームメートだったマルティネス、山本拓、郡司らが在籍し、バックアップ体制は整っている。今季2位からリーグ優勝と日本一を目指すチームに頼もしい戦力が加わる。 ■福谷 浩司(ふくたに・こうじ) 1991(平成3)年1月9日生まれ、33歳。愛知・知多市出身。愛知・横須賀高から慶大を経て2013年ドラフト1位で中日入団。2年目の14年に救援として定着。リーグ最多の72試合に登板し、32ホールド、11セーブをマークした。19年に先発へ転向。21年には自身初の開幕投手を務めた。今季は8試合に登板し、3勝1敗、防御率3・72。通算278試合で27勝33敗38S、防御率4・04。183センチ、93キロ。右投げ右打ち。既婚。今季年俸2000万円。背番号24。