メスター総裁、あと数カ月の良好な物価指標が必要-利下げ検討前に
(ブルームバーグ): 米クリーブランド連銀のメスター総裁は、インフレ率低下を示す最新のデータを「歓迎すべきニュース」だと評価した上で、利下げを検討する前にあと数カ月は良好なデータを見たいとの考えを明らかにした。
同総裁は経済専門局CNBCとのインタビューで「インフレ率が低下し、短期的なインフレ期待が低下し始めるという、良好なインフレ指標を今後数カ月にわたって見たいものだ」と話した。
「そうなって初めて、労働市場やインフレの動向といった、金利を引き下げるための適切なデータがそろったのではないかと考え始めなくてはならない」と続けた。
今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後に公表された参加者の予測では、中央値で今年の利下げ回数は1回に減少した。
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メスタ-氏は10年間務めたクリーブランド連銀総裁を今月末で退任する。後任にはゴールドマン・サックス・グループ出身のベス・ハマック氏が8月に就任する。
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原題:Fed’s Mester Wants Few More Months of Good Inflation Before Cuts(抜粋)
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Jonnelle Marte