町長のハラスメント認定 第三者委が報告書 愛知県東郷町
愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)がパワハラ、セクハラをした疑いがあるとの指摘を受け、町が設置した第三者委員会は22日、「継続的に複数の職員に、さまざまなハラスメントを行ってきた」とする調査報告書を公表した。 【写真特集】問題発言集 「死ね」「いつ巨乳になって帰ってくるの」など多数の不適切発言があったとしている。 井俣氏は「26日前後に記者会見を開く」とのコメントを発表した。 報告書によると、井俣氏は就任した2018年からハラスメントを繰り返していた。「飛ばすぞ」と人事上の不利益を示唆したり、「朝、キスしてくるの」など性的な質問をしたりしたほか、男性職員に「育休を1年取ったら殺すぞ」と発言したこともあったという。 井俣氏を巡っては、部長級職員が昨年10月、全職員にアンケートを行い、パワハラなどがあったとする回答結果を公表した。町は12月、弁護士らによる第三者委を設置し、改めてアンケートを実施。職員ら計739人中582人から回答があり、うち108人が町長からハラスメントを受け、138人が目撃したと答えた。 第三者委は結果を分析し、井俣氏らから聞き取りなどを行った。井俣氏は不適切発言を認め謝罪しており、進退について「第三者委の結論を待って判断したい」としていた。