菊池雄星、大谷翔平との花巻東対決で球速がアップする
ブルージェイズの菊池雄星は現地4月27日(日本時間28日)、今季3勝目を期して本拠地ロジャースセンターでのドジャース戦に先発登板するも、6回9安打4失点、3奪三振無四球の内容で今季2敗目を喫した。
試合はブルージェイズが2-4で敗れ、連敗を5に伸ばすこととなった。トロントの先発左腕と大谷翔平による花巻東対決は、3打数1安打1打点1三振という内容だった。
現地紙『トロント・スター』は同日付で電子版に掲載した試合のレポートの記事の冒頭で、「スーパースターのショウヘイ・オオタニと対戦することは、ユウセイ・キクチによる最速の投球を引き出した」と前置き。
その上で、「キクチはオオタニと3打席に渡り対戦するなかで、今季最速の投球を投げたが、それでも土曜の試合で、ロサンゼルス・ドジャースはトロント・ブルージェイズを4-2で下した」とし、続けて「キクチは同じ日本人選手と対戦することで、アドレナリンが駆け巡ったと述べた」と伝えた。
一方、同じく現地紙の『トロント・サン』は、試合後に掲載したレポート記事の冒頭で、ブルージェイズが、ここ2試合で不甲斐ない試合をしていることから、「ブルージェイズはこの週末に、何百万人という日本の野球ファンが、トロントの試合を見なければならなかったことについて、謝罪した方が良いかもしれない」とした。
そして、この日の左腕については、「オオタニと同じ高校に通い、二刀流の天才が入学する前に卒業したキクチは、好調の真っ只中(2勝1敗、防御率2.28でこの試合を迎える)にあったが、速球はいつもより余分に速く、カーブの出来も良かったにもかかわらず、自身の望む結果は得られなかった」と伝えた。
『MLB.com』でブルージェイズを担当するキーガン・マセソン記者も、菊池の球速に着目しており、試合後に投稿したレポート記事のなかで、「オオタニの第1打席で、キクチは今季最速の投球(97.9マイル/157.6キロ)を投じるも、その記録は次のオオタニの打席までしか持たなかった」とした。
その上で、「キクチはそこで、98.2マイル(158キロ)の速球を投じたのだが、これは彼のMLBキャリアにおける4番目に速い投球だった」と伝えている。
J SPORTS 編集部