CS突破へ「打」で貢献 ソフトバンク・周東佑京、執念の勝ち越し打
◇○ソフトバンク3―2日本ハム●（18日・みずほペイペイドーム） 今季、圧倒的な強さでリーグを制したソフトバンクが、クライマックスシリーズ（CS）を無敗で突破した。そして、この日に光ったのは、俊足の周東佑京の「打」だった。 【写真まとめ】パ・リーグCSファイナル ソフトバンク3連勝 日本S進出決定 2―2に追い付かれて迎えた四回2死一、三塁の好機で打席に入った。相手先発の山崎福也の2球目を逆らわず捉えると、打球は左前へと達する決勝適時打となった。 山崎は今季、ソフトバンクがレギュラーシーズンで3勝を許している苦手投手の一人だ。ただ、今季から選手会長も務める周東は「何回もやられるわけにはいかない。絶対にこのチャンスを生かす」。執念が実った。 今季の周東は41個の盗塁を決め、2年連続3回目の盗塁王に輝いた。打ってもプロ7年目で、ともにキャリアハイの出場123試合、115安打をマークし、「今季は振り負けなくなってきた」と手応えも口にしていた。 レギュラーシーズン終盤には膝のけがでチームを離れた。だが、治療が間に合ってCSはファイナルステージ初戦から復帰すると、第2戦ではダメ押しの犠飛も放っていた。 CS突破に「ホッとしています」と本音をのぞかせた周東。次なる戦いに向けては「選手個々がそれぞれやるべきことを理解し、いろいろな想定をしっかり準備した成果が出た。もう一度やるべきことを考えて挑みたい」。 主軸に加え、今季は足だけでなく打棒もさえる選手会長も調子を上げ、ソフトバンクは4年ぶりの日本シリーズに向かう。【林大樹】
