ローズの記録に王手で、全米がイチローの記録の価値に注目!
マーリンズの地元紙、マイアミヘラルド紙は13日の試合結果を伝える冒頭で、イチローとピート・ローズの名前を挙げた。「ピート・ローズはあざ笑うかもしれないが、イチローはヒットキングの通算記録に迫っている」と報道。 そして、イチローの談話を紹介している。 「試合に出て、やらなければいけないこと、できることをやるだけ」。 記事ではUSA TODAY紙の取材に対して、ピート・ローズが「そのうち、高校時代のヒット数もカウントするのではないか。日本は私をヒット・クィーンにしようとしているようだ」などと異論を唱えたことも引用。しかし冒頭で、ピート・ローズはあざ笑うかもしれないがと書いている通り、イチローが驚異的な活躍でチームの勝利に貢献するとともに、ピート・ローズの記録に並ぶことを好意的に捉えている様子が伝わってくる。 ピート・ローズの故郷であるシンシナティではシンシナティドットコムが、「イチローの4255安打で、ローズはヒット・クィーンになることを拒んだ」という見出しで伝えた。 「ローズは日本球界のレベルをとても高いとは見なしていないようだ」とし、「疑問はイチローが2001年以前にメジャーに来ていたら、どのくらいのヒットを打っていたかということだが、それは永遠に答えの出ない問いである」と結んだ。 非公認の日米通算記録であることで、イチローの記録の価値と同時に、日本のプロ野球のレベルについての議論、見直しにもつながっている。いずれにしろイチローのあと1本を全米メディアは無視することなく、逆にいろんな角度から注目している。