日大藤沢が西武台を3-0で下し、ファイナルの舞台へ
第12回和倉ユースサッカー大会 2024は大会4日目を迎え、準決勝2試合が北陸大学フットボールパークで行われた。第1試合は日大藤沢(神奈川)と西武台(埼玉)が対戦した。 【フォトギャラリー】 日大藤沢 vs 西武台 両チームともに本日2試合目のなか、試合は動いた。日大藤沢は前半12分、味方のパスをフリーで受けたMF26山岡稜が相手GKの位置を見極め、放った山なりのミドルシュートが見事に入って先制。さらに28分には、右サイドを突破したMF7宮澤朋哉がペナルティエリア内に進入し、そのままネットを揺らし、追加点をあげた。 2点差とされた西武台は後半、立ち上がりこそ攻勢に出たが、時間の経過とともにペースは徐々に日大藤沢に流れていった。迎えた後半21分、日大藤沢はMF55布施克真のスルーパスを受けたMF26山岡が冷静に流しこんで、3点目。さらに攻撃の手を緩めない日大藤沢は再三、決定機を作ったものの、4点目には至らなかった。試合は終始、攻勢に出た日大藤沢が西武台を3-0で破り、決勝進出を決めた。 2得点の活躍をしたトップ下で起用された1年生MF26山岡は「ケガもあってトップチーム(Aチーム)の試合に出たのは、約1か月ぶりでした。この試合で先発させてもらって、結果が残せてよかったです」と胸を張った。 「選手にはどんどんチャレンジさせるので、チャンスがもらえれば、『自分も活躍したい』とみんなと思いますし、(山岡の活躍が)チームメイトに良いメッセージになったと思います」と日大藤沢 佐藤輝勝監督。 監督によれば、MF26山岡は同じ大会に出場する日大藤沢Bでプレーしていた。チームは予選リーグで3戦全敗したものの、その後の順位決定トーナメントで日体大柏(千葉)に0-0の末、PK戦で勝ち、作陽学園(岡山)に2-0で勝利をおさめた。この2試合でのプレーが評価されたMF26山岡は晴れてAチーム昇格となった。 いいプレーをすれば、結果を残せば、学年に関係なくトップチームのメンバーとして戦える、この実力主義が日大藤沢の層の厚さを生んでいるといえる。 「準決勝が一番きつい試合。身体が心を超えるといいますか、勝ちたい思いが結果につながりました」と佐藤監督。 日大藤沢は10日に同じ神奈川県勢の桐蔭学園と優勝をかけて戦う。 (文・写真=佐藤亮太)