スケートボード、パリもメダルラッシュ期待 厳しい国内争いを制して代表入り
スケートボード日本代表は、金3個、銀1個、銅1個を獲得した2021年の東京大会に続き、パリ大会でもメダルラッシュが予想されている。特に、男女ストリート、女子パークは、五輪予選ランキングで代表の全9選手が5位以内に入っており、日本代表の西川監督は「(メダルの)可能性はかなり高い。もしかしたら(東京大会より)いい(成績)かもしれない」と期待を寄せる。 【別カット】会見する小野寺吟雲、白井空良、赤間凛音、中山楓奈、吉沢恋、四十住さくら。モニター画面は堀米雄斗 東京大会以降、競技の認知度は上がった。2大会連続出場の男子ストリートの白井は「東京大会前は『スケートボードをしている」と話すと『雪で滑るやつね』といわれた。今は、知ってもらえるようになった」と明かす。 国内に専用の練習場も増え、若い実力のあるスケーターが次々と競技に参戦。国内の代表争いはし烈を極めた。白井は「東京大会の方が日本人のライバルは少なかった。今回は経験したこともないくらいきつい予選だった」と振り返る。男子ストリートでは、14歳の小野寺ら若手が台頭した一方、第一人者の堀米が苦戦。予選シリーズ最終戦で優勝し、何とか代表に滑り込んだ。 女子ストリートでは、東京五輪金メダルの西矢、世界女王の織田が代表から漏れる波乱も。女子パークの四十住は「(東京大会の)準決勝でやっていた技を準決勝でやっても落ちてしまう。体を回転させる技などを予選から出さないと上がれない」と競技レベルの向上を感じていた。(神田さやか)