「若い世代につなぎたい」 千葉の僧侶が沖縄戦の戦没者を慰霊 うるま 沖縄
【うるま】千葉県の天台宗南総教区と北総教区の仏教青年会による沖縄戦戦没者の慰霊法要が7日、うるま市の天台宗地蔵院(金城永眞住職)で執り行われた。南総青年会長の中村彰利住職(いすみ市、法興寺)、北総青年会長の中里正敬住職(成田市、眞城院)ら僧侶10人と青年会OBら6人が訪れた。約40分にわたった法要では、阿弥陀経などが奉納され、戦没者の魂を慰めた。 【写真あり】戦争生き抜いた人たちがいて、自分がいる “ヒップホップクイーン”Awichがつなぐ「沖縄の心」
天台宗の僧侶らが県内での法要を始めたのは2002年、復帰30年の時だ。当時から参加するOBの小川長圓住職(長南町、笠森寺)は「当時、本土で沖縄戦があまり知られておらず、ここまで被害が大きかったことを若い世代でつないでいこうと始まった」と活動を振り返る。「平和な国にしましょうというのと、亡くなった20万人を超える人を弔うのが大事」と語る。一行は糸満市の平和祈念公園で平和の礎や房総の塔も訪れた。 安養寺(いすみ市)の河野亮優住職(31)は「地上戦があった沖縄で、やりたいことがたくさんあったが亡くなった若い人たちも大勢いたと思う。成仏してほしい」と話した。 若手僧侶らの読経を聞いた地蔵院の金城住職は、近隣の具志川グスクの壕で「集団自決」(強制集団死)が起きたことにも触れ、「ずっと続けていただき本当にありがたい。大勢でお経を上げる所に集まってきた戦没者の魂が癒やされてほしい」と語った。
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