無断キャンセル対策へ イノベーションが支える飲食店予約サービス
ジレンマを抱える飲食店 ITの進展で利便性と安全性を追求
最近の飲食業界をめぐっては、「直前キャンセル」「集客」「人手不足」など様々な課題がある。インターネットで気軽に予約できる店が増えた半面、同時に何件もの予約を入れた利用客が、本命が決まったあとも予約したことを忘れてしまい、無断キャンセルをするケースが後を絶たず、飲食店が損害を負うケースが増えている。とはいえ、ホテル予約のようにクレジットカード番号の提示を条件にするというレベルまで厳格にしてしまうと、集客に影響するとの懸念があり、飲食店側はなかなか踏み切れない。できるだけの集客は図りたいが、リスクもとりたくないというジレンマが常にあるのだ。 ただIT技術の進展でそうした双方のニーズを両立することができる時代になっているのは喜ばしいことだ。このほか、実際に被害が出た場合の損失額を保証するサービスや、キャンセル条件に同意しないと予約ができない管理システムを提供する会社なども最近は生まれている。利便性と安全性を追求する飲食業界の試みはこれからも続く。 (3Nアソシエイツ)