テイラー・スウィフトの性的AI画像に警鐘 マイクロソフトCEO「恐ろしいこと」
人気歌手テイラー・スウィフトの性的なディープフェイク画像が先日SNSで拡散されたことについて、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOが警鐘を鳴らした。 NFL選手のトラビス・ケルシーと交際中のスウィフトは、アメリカンフットボールのスタジアムで挑発的なポーズをとるAI生成画像がSNSで一気に拡散された。米バラエティによれば、マイクロソフトのツールが、この画像生成に関与した可能性があるとのこと。スウィフトの偽画像は、AIによるポルノ画像の共有が広がっているメッセージアプリ「テレグラム」から発信されたようで、ツールの一つとして無料の画像生成AI「マイクロソフト・デザイナー」が露骨な性的表現を禁止する安全対策を回避しながら使用された疑いがあるという。 このほど米NBCニュースのインタビューに応じたナデラCEOは、「これは大変憂慮すべき恐ろしいことです。当然、私たちは行動を起こさねばならないし、率直に言って、特定の問題に対しどのような立場をとるかに関わらず、テック業界にいる私たち全員が立ち上がるべきです。オンラインの世界が安全であってこそ、私たちは恩恵が得られると思います」とコメント。 そして「コンテンツの制作者も受け取る側も、まったく安全でないオンラインの世界を望む人はいないでしょう。だから、私たちはこの問題に迅速に取り組むべきです」「より安全なコンテンツが制作されるよう、テクノロジーにあらゆるガードレールを設置する必要があります。やるべきことはたくさんあるし、すでに対応が進んでいることもたくさんあります」と語った。