新紙幣へ…ありがとう!野口英世 別れを惜しむ地元で発見 北里柴三郎との意外な関係と千円で宿泊できるホテル【福島発】
いつもそばにいた、この人との別れが近づいている…その人の名は、野口英世。博士が生まれた福島県猪苗代町では、感謝を込めて「さよなら」を告げている。 【画像】千円札の顔に選ばれた2004年 野口博士のそっくりさん登場で大盛り上がり
英世が生まれた猪苗代町
福島県猪苗代町の野口英世記念館は、世界的な細菌学者として活躍した博士の足跡と功績を伝えている。静岡県から来た観光客は「千円札が一番親しんできたお札。博士の業績をさらに深く知れたので、改めてお札を見ます」と話す。 野口博士が千円札の顔となったのは、2004年。当時は“そっくりさん”が紙幣の交換に訪れるなど、盛り上がりをみせた。
北里柴三郎は恩師だった!?
あれから20年…千円札の新たな顔になるのが、同じく細菌学者の北里柴三郎だ。 野口英世記念館では、野口英世と北里柴三郎の企画展が開かれている。この二人には一体どんな関係が?企画展を担当する学芸員の森田鉄平さんは、北里柴三郎は英世にとってまさに「恩師」だったと話す。 「北里柴三郎先生は、当時の伝染病研究所というところの所長をしていました。その時に野口英世も入所を許されて伝染病研究所に入ることになります。そのあとにも野口英世が海外に行く、そんなチャンスを北里柴三郎先生は何度も作ってくれました」と森田さんは解説する。
変わらず偉大な野口博士
弟子から恩師へ千円札の顔が変わったとしても、森田さんは野口博士の功績を変わらずに伝えていこうと考えている。 「野口博士の功績は大変大きなものがありますので、野口博士の功績を紹介できるように頑張って行きたいと思います」と話す。 記念館で野口博士は、子どもたちにこんな言葉を伝えている。 「Just do it!頑張れば夢は叶うだね!」
ゆかりの宿で驚きの企画
猪苗代町にある「レイクサイドホテルみなとや」は、野口英世が帰国した際、歓迎会が開かれたゆかりの宿だ。こちらで、千円にちなんだ企画が始まったという。 代表取締役の渡部英一さんが「発表になってから毎日のように電話がなりっぱなしで大変です。感謝の気持ちを込めて、特別サービスで」というのが…一室4人の利用で、1人税別1000円で宿泊できるキャンペーン。(※一日限定5組・素泊まり 税込み価格は1100円)本来であれば、1人あたりの宿泊料は税別で9000円だという。