「歯の治療にポンと900万円渡し…」水原一平事件“ドラマ化”で心配される「大谷翔平の描かれ方」
「なんてこった……」 ネット上でそんな声がこだましている。 ドジャース大谷翔平の元通訳・水原一平被告をめぐる一連のスキャンダルが米国でテレビシリーズ化されることが発表された。 【写真をみる】すごい…!スポーツウェアブランドで紹介されていた真美子夫人の「美脚ぶり」 制作するのは米大手映画会社『ライオンズゲート』のテレビ部門。大谷がメジャー屈指のスター選手に上り詰める過程と、そのウラで水原被告が大谷から1697万5010ドル(約26億4000万円)を盗み、裁判にかけられるまでの流れをドラマ化する予定だという。 制作陣も本気度がうかがえる。プロデューサーは人気ミュージカル『ブック・オブ・モルモン』や『レーズン・イン・ザ・サン』で知られるトニー賞13回受賞者のスコット・デルマン氏と米老舗スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』の元編集者で、スポーツジャーナリストのアルバート・チェン氏が担当。チェン氏は 「これはピート・ローズ以来、メジャーリーグ野球最大のスポーツ賭博スキャンダルであり、その中心にいるのは、大リーグが高い希望を抱く最大のスター選手。私たちは信頼、裏切り、そして富と名声における罠の物語の核心に迫ります」 と抱負を述べた。現地メディア関係者の話。 「水原事件の映像化は騒動の当初より言われていました。まだ全容が判明していない段階で、ライオンズゲートが制作を発表したのは他社をけん制する狙いもあるでしょう。大谷ファンは『見たくない』と思うかもしれませんが、米国ではいまだ大谷の関与を疑う声もあり、関心が高いのです」 そんななか、同シリーズに確実に追加されるであろう水原被告の“悪行”が明らかになった。 米連邦検察は8日(日本時間9日)、水原被告が銀行詐欺などの容疑を認め有罪答弁の司法取引が成立したと発表。同被告は、違法賭博のために大谷の口座から約1700万ドル(約26億4000万円)を不正送金したことを認めた。 さらに同被告は既婚でありながら、独身を装い、数々の税優遇を受けていたことが判明。偽の納税申告書を作成し約410万ドル(約6億3700万円)の所得を申告していなかったことがわかった。 それだけではない。’23年9月には、歯の治療で6万ドル(約930万円)が必要となり、大谷のビジネス用の口座から小切手で支援を受けたが、同容疑者はそれを自らの口座に入金。実際の支払いは大谷のデビットカードを使っていた。また、約32万5000ドル(約5000万円)分の野球カードも大谷の口座から購入。のちに転売しようと画策していたという。 連邦検事のマーティン・エストラーダ氏は 「ミズハラの欺瞞と窃盗の程度は甚大である」 とした上で 「彼は信頼していたオオタニを利用し、危険なギャンブル欲を満たした。我々は正義の鉄槌を下すことに全力を尽くす」 と語った。 日本のテレビ関係者は 「たしかに映像化したくなるのもわかる。日本でも親しまれた水原一平の“本性”がまさかここまでとは……」 と絶句。その上で 「映像化された場合、大谷はどのようにして描かれるのだろうか。歯の矯正と聞き、何の疑いもなく900万円以上を渡しているし、自身の口座から金が抜き取られていることに長らく気付かなかった。“悲劇のヒーロー”として描くのは無理があるように思う」(同・テレビ関係者) と指摘する。 一連の騒動を乗り越え、もっか大車輪の活躍を見せる大谷だが、“ミズハラ物語”が話題になればプレーにも影響を及ぼしかねない。 「大谷は強靭なメンタルを持ち合わせていますが、水原被告の事件が発覚した直後はさすがにショックを受けたのか、精彩を欠いた。今回の映像化のニュースも悪影響を及ぼしかねない」(スポーツ紙記者) “鉄は熱いうちに打て”を地で行くハリウッド。さすがの大谷も“なす術なし”か……。
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