タイに“家族”で移住した人気YouTuberが明かす「生活費は月平均10万バーツ(約44万円)」のリアル
生活費は家賃も含めて月に平均10万バーツ(約44万円)
タイは東京に比べて家賃が安いのが魅力だというマンペーさん。 「現在住んでいるのはバンコクのコンドミニアムで、日本でいうところの1LDKほどの広さがあります。詳しい家賃はお話しできませんが、たとえば東京都内であれば50~60万円ほどする物件が、タイではその約1/3程度で借りられます」 旅系YouTuberとして、タイには何度も旅行で来ていたが、移住前に抱いていたイメージと実際の生活には、どのようなギャップがあったのだろうか。 「物価が安いイメージがありましたが、単身と家族連れでは生活費が全く違います。僕一人なら、スーパーのフードコートやローカル食堂で1日の食費が300バーツ(約1,300円)程度、月にすると9,000バーツほどで収まります。なので、単身なら月2万バーツ(約9万円)ほどで生活が可能だと思います。 ただし、家族で生活するとなると、家賃も含めて、月に平均10万バーツ(約44万円)が現在の我が家の生活費です」
「陽気な雰囲気のタイで子育てがしたかった」
増税や低賃金が叫ばれる日本と比べて、どちらが住みやすいと感じているのだろうか。 「子育てを含めて、僕としてはタイの方が生活しやすいですね。僕は日本に会社があるため、住民票は日本に残していますが、タイでは所得税のみが課税対象で日本のような住民税がないため、生活コストが抑えられます。また、今の日本は少し空気が重いというか、落ち込んでいる印象があるので、陽気な雰囲気のタイで子育てがしたかったというのもあります」 このままタイでの子育てを続けていくつもりなのか。 「妻は子どもにいろいろな国を経験させたいと考えているので、小学校入学までの間は家族で2~3年ごとにさまざまな国に移り住むことを考えています。また、将来的には子どものためにも英語圏の国で暮らすことができたらいいなと」
YouTuberとしては“転換期”「家族で楽しめる動画も」
以前は観光客が訪れないような海外の危険なスポットの撮影や、ぼったくり店の潜入などの体当たり企画も行っていたが、家族ができたことで変化がありそうだ。今後のYouTuberとしての展望についてもたずねてみた。 「独身の頃はスラム街に行ったり、ナンパ企画や夜の店のレポートもしていましたが、やっぱり子どもが生まれてからは少し方向性を変えていこうと思っています。以前はどんな危険地帯でも怖くなかったのですが、今は家族のために死ぬことが怖いと感じるようになりました。 ちょうどYouTuberとして転換期でもあり、今後は家族で楽しめる動画も作っていけたらと考えています。たとえば、同じ国での旅でも、独身の貧乏旅行と子連れ旅行では視点が全然違うじゃないですか。ただし、EXIT JACKの本来の方向性は崩さずに、夜の街のレポートなど、ギリギリセーフな部分で過激さも残しておきたいです」 最後に、これからタイへの移住を考えている日本人に向けてメッセージも聞いてみた。 「日本円の収入で生活する場合、円安の影響もあって、昔のようなイメージとは異なり、節約生活が強いられるかもしれません。ただ、せっかくタイに来たのに節約ばかりだと、本来の目的を見失ってしまうこともあります。ですから、タイに来るなら、現地採用でタイバーツを稼ぐ仕事を探すのが良いかもしれませんね」 【マンペー】 大阪府出身のYouTuber。34歳。「EXIT JACK」のチャンネル登録者数は57.4万人。観光地ではなくスラム街や貧困街をメインに発信しており、これまで訪れた国は80カ国以上。2022年にタイ人モデルのヴィエンナと結婚。現在は一児の父。2024年よりタイ・バンコク在住。 <取材・文・撮影/カワノアユミ> 【カワノアユミ】 東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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