ラグビー 静岡ブルーレヴズ・五郎丸歩CRO、高校生に「夢をかなえる力」伝授
ラグビー元日本代表FBで、現在は静岡ブルーレヴズのCRO(クラブ・リレーションズ・オフィサー)を務める五郎丸歩さん(38)が28日、磐田市内で「夢をかなえる力」と題した講演を行った。磐田東高生徒会が主催したもので、生徒との「ディスカッション方式」で進行。試合前の緊張への対処法や“五郎丸ポーズ”の由来などに話が及んだ。 強豪校と戦うときの心構えとして、五郎丸CROは「対峙(たいじ)する選手を分析すること」と回答。15年W杯で優勝候補の南アフリカと対戦した際も「集団ではなく、相手のFBを見て『自分にも勝っている部分がある』と分析した。そうすると意外といけるなあと思った」と振り返った。 試合中にミスしたときは「申し訳ないと思うのは無意味。仲間も気にしていない。それをリセットしてどうアクションするか」と強調した。また、早大時代に指導を受けた清宮克幸監督(当時)は「選手の欠点を修正するのではなく、長所を組み合わせてチームをつくっていた」と回想。「苦手なことで頑張るよりも長所を伸ばす方が自分も楽しいし周りもハッピー」と語りかけた。磐田東高生徒会の山下詩織会長(2年)は「自分にとって新しい視点でした」と感激していた。 「将来の夢が決まらない」という焦りを抱える生徒には「高校生活を100%やり切れば見えてくると思う」。集まった高校生や市民約160人を温かく激励していた。(里見 祐司) 〇・・・ラグビーリーグワン・静岡ブルーレヴズは28日、磐田市内のクラブハウスで今季新加入選手の会見を行った。体調不良のヴェティ・トゥポウを除く7選手が参加。早大卒のCTB岡崎颯馬はSH岡崎航大(25)の弟で「矢富さん兄弟に負けない活躍を」と意気込んだ。また、アーリーエントリーで2試合に出場しているプロップのショーン・ヴェーテーは「エコパは今までプレーした中で1番大きなスタジアム。興奮しました」と振り返った。
報知新聞社