ガンプラ新工場、静岡市で来夏稼働へ 26年度の本格稼働時は35%増産、品薄解消に期待
バンダイスピリッツは6日、静岡市に建設中のプラモデル新工場が来年1月に稼働し、来夏頃に稼働を始めると発表した。本格稼働は2026年度の見通し。主力のアニメ「機動戦士ガンダム」関連のプラモデル(ガンプラ)は品薄状態が続いている。新工場が本格稼働すれば、23年度比約35%の増産が可能だとしており、品薄の解消が期待される。 同社のプラモデル工場「バンダイホビーセンター」は、本館と新館が稼働しており、新工場はその隣接地約1万4724平方メートルの敷地に建設する。これは本館と新館を合わせた工場の敷地面積約1万2261平方メートルを上回る規模。工場は地上3階建てで、延床面積は1万8087平方メートル。本格稼働時には、1つの金型で複数の色を同時に成形できる多色成型機10台、単色成型機84台でプラモデルを生産する。 バンダイスピリッツなどの親会社、バンダイナムコホールディングスが6日に公表した24年9月中間連結決算によると、ガンプラを含むトイホビー事業の売上高は前年同期比17%増の2916億円、利益は同31%像の597億円。ガンプラは映像作品の流通が世界に広がったことなどにより、海外での需要が増えている。国内でもインバウンド需要のほか、高値での転売を狙った購入も多いとみられ、品薄が問題となっている。(高橋寛次)