ゴルフをもっとラクに、楽しくラウンドするために...「お助けルール」の積極的な活用を!
木村和久の「新・お気楽ゴルフ」連載◆第34回 最近、ゴルフを始める人が増えたのは喜ばしいことです。一方で、ゴルフをちょっと試してみて、「やっぱり向いてない」とリタイヤする人が多いのも事実です。我々の世代でも、そういった人はたくさんいました。 【画像】人気モデルのゴルフウエア姿が可愛すぎる 「スコア100を切らずしてゴルフを語るなかれ」という格言があります。これは、100も切らないで、ゴルフの何たるかを語ったり、自分に適応しないと決めつけたりしないこと。ゴルフは奥が深いスポーツ。とりあえず、スコア100を切るぐらいの腕前になってから、ゴルフのことを語りなさい――そう言っているのです。 何にせよ、早々とゴルフをやめる人が多い理由は、「楽しくない」「せかされる」「スコアが伸びない」「疲れる」「自分の思いのままにならない」......などという、苦しみが続くからだと思います。 要するに、もっと楽しくラウンドできれば、ゴルフを続けることができるのではないでしょうか。そこで、正式ルールのなかで、うまく活用すればラクにプレーできるものがいくつかあるので、紹介していきたいと思います。 (1)最大スコアを決められる これは、2019年に新たに作られたルールです。しかも、ゴルフの総本山であるR&A(英国ゴルフ協会)とUSGA(全米ゴルフ協会)から、出されたものです。 このルールは、「ホールごとに最大スコアを決めてプレーできる」というものです。最大スコアを決めるのは「委員会」となっていますが、それは競技やコンペを開催する人々のことを指します。アマチュアのプライベートラウンドであれば、同伴メンバー同士で決めてやればいいのです。 ですから、たとえば私がリーダーとなってラウンドする場合は、「すべてのホールの最大スコアはパーの倍」としてプレーします。 ということは、ショートホールならパー3ですから、6以上叩いたらそこでプレー終了。あとは、スコアカードに「6」と書けばいいのです。同様に、パー4なら最大「8」、パー5なら最大「10」となります。 ゴルフは、年に数回は調子が悪い時があって、昨年もミドルホールで「12」というスコアを叩いたことがあります。その際は、外部のあまり融通の効かない人とのラウンドだったので、普通に「12」とスコアカードに書きました。これが、最大スコアを採用していれば「8」で済んだんですけどね。 ちなみに、最大スコアを採用する時はプレー開始前、同伴メンバーの承諾を得ておくことことが必須です。叩き始めてから、「そういうルールがあるんだけど......」なんて、後出しジャンケン的に言うのは、NGですよ。 最初に最大スコアを決めておけば、ビギナーの女性がグリーン周りのバンカーとかで泣きそうになりながら打っている際に、「ここは『6』で終わりにできますよ」とか「最大『8』で済みますよ」などと言って、それ以上叩くことのないようにしてあげることもできるわけです。 ビギナーにとって怖いのは、1ホールのスコアがふた桁のビッグイニングになってしまうこと。それをなくせるだけでも、なんぼラクなことかです。