秋の風景を楽しみながらロードバイクのペダルをこぐ参加者＝２９日、鳥取市北村

　鳥取県東部を自転車で走る「鳥取すごい!ライド」（実行委主催）が29日、鳥取市の鳥取港埠頭（ふとう）を発着点に開かれた。国内外の自転車愛好家524人が颯爽（さっそう）とペダルをこぎ、鳥取の自然豊かな景色と秋の風を楽しんだ。各エイドステーションでは県産グルメに舌鼓を打ち、鳥取の魅力を堪能した。 　サイクリングを通じた県東部の魅力発信を目的に2016年から実施し、今回で7回目。岩美、八頭両町も巡るロングコース（115キロ）に338人、市内のみを走るショートコース（55キロ）に186人が参加した。 　この日はにわか雨もあったがおおむね曇り空で、参加者らは「ロード日和」と笑顔。鳥取砂丘や浦富海岸、湖山池など風光明媚（めいび）な景色を背景に、風を切って走った。コース途中の計6カ所のエイドステーションでは、かにずしやモサエビ汁など地元食材を使った料理が振る舞われた。鳥取の名産品を使った食を味わいながらゴールを目指した。 　ショートコースを走った琴浦町勝田の会社員、生田圭二さん（37）は「風もなくアップダウンも程よく、鳥取の海と山を楽しめた。ロード乗りの友人もできた」と笑顔を見せた。