「アカデミー賞2024」のノミネート作品が発表! 『オッペンハイマー』が最多、『君たちはどう生きるか』も候補入り!
アカデミー賞を主催する米国映画芸術科学アカデミーが、1月23日(米現地時間)、第96回アカデミー賞のノミネーションを発表した。『君たちはどう生きるか』や『ゴジラ -1.0』、『PERFECT DAYS』など日本からの作品も候補入りし、期待は高まるばかり。3月11日(日本時間)に開催される授賞式に向けて、2024年の受賞作を予想してみては? 【写真つきの記事を読む】それぞれの作品のレビューをチェック!
アカデミー賞を主催する米国映画芸術科学アカデミーが、1月23日、第96回アカデミー賞のノミネーションを発表した。 最多ノミネートは、クリストファー・ノーラン監督、キリアン・マーフィーが主演を務める『オッペンハイマー』で、作品賞をはじめ、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞など13部門でノミネートを獲得。続いて、ヨルゴス・ランティモス監督作『哀れなるものたち』の11部門、マーティン・スコセッシ監督作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が10部門でのノミネートだった。 ノミネーションが発表されるやいなや話題に上ったのは、昨年世界中で大ヒットを飛ばした『バービー』の監督であるグレタ・ガーウィグと主演のマーゴット・ロビーが、それぞれ監督賞と主演女優賞にノミネートされなかったこと。ケン役のライアン・ゴズリングは、「この2人なくしては『バービー』は存在しませんでした。(中略)彼女たちがそれぞれのカテゴリーにノミネートされていないことに“失望している”、というのは控えめな表現です」と声明を出している。 一方、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞に、山崎貴監督の『ゴジラ -1.0』が視覚効果賞に、そして役所広司が主演したヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞にノミネートされたのは、日本での嬉しい話題となった。 授賞式は3月11日(日本時間)、ハリウッドのドルビー・シアターで開催される。昨年と同じく、人気テレビホストのジミー・キンメルが司会を務める予定だ。 以下、ノミネーションの一覧をチェックしよう! 作品賞 『American Fiction』(原題) 『落下の解剖学』 『バービー』 『The Holdovers』(原題) 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 『マエストロ:その音楽と愛と』 『オッペンハイマー』 『パスト ライブス/再会』 『哀れなるものたち』 『関心領域』 監督賞 ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』 マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』 ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』 ジョナサン・グレイザー『関心領域』 主演女優賞 アネット・ベニング『ナイアド ~その決意は海を越える』 リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 サンドラ・ヒュラー『落下の解剖学』 キャリー・マリガン『マエストロ:その音楽と愛と』 エマ・ストーン『哀れなるものたち』 主演男優賞 ブラッドリー・クーパー『マエストロ その音楽と愛と』 コールマン・ドミンゴ『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』 ポール・ジアマッティ『The Holdovers』(原題) キリアン・マーフィ『オッペンハイマー』 ジェフリー・ライト『American Fiction』(原題) 助演女優賞 アメリカ・フェレーラ『バービー』 ダニエル・ブルックス『カラーパープル』 ダバイン・ジョイ・ランドルフ『The Holdovers』(原題) ジョディ・フォスター『ナイアド ~その決意は海を越える』 エミリー・ブラント『オッペンハイマー』 助演男優賞 スターリング・K・ブラウン『American Fiction』(原題) ライアン・ゴズリング『バービー』 ロバート・デ・ニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』 マーク・ラファロ『哀れなるものたち』 脚色賞 コード・ジェファーソン『American Fiction』(原題) グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック『バービー』 クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』 トニー・マクナマラ『哀れなるものたち』 ジョナサン・グレイザー『関心領域』 脚本賞 ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ『落下の解剖学』 デビッド・ヘミングソン『The Holdovers』(原題) ブラッドリー・クーパー、ジョシュ・シンガー『マエストロ:その音楽と愛と』 サミー・バーチ/原案:サミー・バーチ、アレックス・メヒャニク『May December』(原題) セリーヌ・ソン『パスト ライブス/再会』 撮影賞 エドワード・ラックマン『伯爵』 ロドリゴ・プリエト『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 マシュー・リバティーク『マエストロ:その音楽と愛と』 ホイテ・バン・ホイテマ『オッペンハイマー』 ロビー・ライアン『哀れなるものたち』 衣装デザイン賞 『バービー』 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 『ナポレオン』 『オッペンハイマー』 『哀れなるものたち』 メイクアップ&ヘアスタイリング賞 『Golda』(原題) 『マエストロ:その音楽と愛と』 『オッペンハイマー』 『哀れなるものたち』 『雪山の絆』 美術賞 『バービー』 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 『ナポレオン』 『オッペンハイマー』 『哀れなるものたち』 音響賞 『ザ・クリエイター/創造者』 『マエストロ:その音楽と愛と』 『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』 『オッペンハイマー』 『関心領域』 編集賞 ロラン・セネシャル『落下の解剖学』 ケヴィン・テント『The Holdovers』(原題) セルマ・スクーンメイカー『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ジェニファー・レイム『オッペンハイマー』 ヨルゴス・モブロプサリディス『哀れなるものたち』 歌曲賞(主題歌賞) 「The Fire Inside」『フレーミングホット!チートス物語』 「I’m Just Ken」『バービー』 「It Never Went Away」『ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニー』 「Wahzhazhe (A Song For My People)」『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 「What Was I Made for?」『バービー』 作曲賞 ローラ・カープマン『American Fiction』(原題) ジョン・ウィリアムズ『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』 ロビー・ロバートソン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ルドウィグ・ゴランソン『オッペンハイマー』 ジャースキン・フェンドリックス『哀れなるものたち』 視覚効果賞 『ザ・クリエイター/創造者』 『ゴジラ -1.0』 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』 『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』 『ナポレオン』 国際長編映画賞 『Io Capitano』(原題)(イタリア) 『PERFECT DAYS』(日本) 『雪山の絆』(スペイン) 『The Teachers' Lounge』(英題)(ドイツ) 『関心領域』(イギリス) 短編実写映画賞 『彼方に』 『Invincible』(原題) 『Knight of Fortune』(原題) 『Red, White and Blue』(原題) 『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』 長編アニメーション賞 『君たちはどう生きるか』 『マイ・エレメント』 『ニモーナ』 『ロボット・ドリームズ』 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』 短編アニメーション賞 『Letter to a Pig』(原題) 『Ninety-Five Senses』(原題) 『Our Uniform』(原題) 『Pachyderme』(原題) 『War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko』(原題) 長編ドキュメンタリー賞 『ボビ・ワイン:ゲットー・プレジデント』 『The Eternal Memory』(原題) 『Four Daughters』(原題) 『To Kill a Tiger』(原題) 『実録 マリウポリの20日間』 短編ドキュメンタリー賞 『The ABCs of Book Banning』(原題) 『The Barber of Little Rock』(原題) 『Island in Between』(原題) 『The Last Repair Shop』(原題) 『Nǎi Nai and Wài Pó』(原題) 文と編集・横山芙美(GQ)