イーロン・マスクがTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を擁するハズブロの買収に興味ありか ただし本気ではないかもしれない
イーロン・マスクがTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を擁するハズブロの買収に興味ありか ただし本気ではないかもしれない
イーロン・マスクがTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を擁するハズブロの買収に興味を示しているかもしれない。海外メディアDexertoが「ハズブロはいくら?」とリプライコメントをした同氏のコメントを引用してXで話題になっている。同メディアはこの件について記事にもしている。ただし、同氏はハズブロを痛烈に非難していたようで、この発言は本気ではないかもしれない。 「ゲーム」画像・動画ギャラリー ハズブロは米国の玩具メーカーで、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』と『マジック:ザ・ギャザリング』で知られるウィザーズ・オブ・ザ・コーストを傘下にしている。ハズブロは「モノポリー」や「G.I.ジョー」でも有名だ。 Dexertoの記事によると、イーロン・マスクは「ビデオゲームを再び偉大なものにする」(make games great again。おそらくトランプ大統領を意識した言い回し)としてAIゲームスタジオを立ち上げようとしていることを発表したばかりだ。その発表の日と同じ11月28日に、「ハズブロはいくら?」と同氏は発言したという。 この発言の裏には複雑な文脈があるようだ。海外の有名なXユーザーGrummzは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の40周年記念本のなかの記述に問題があると言及した。本のなかではオリジナルのクリエイターであるゲイリー・ガイギャックスらが非難されているとして、この本の問題が指摘されている。1作目の『ダンジョンズ&ドラゴンズ』には道徳的な問題があったとして、現在のクリエイターによる注意書きが記念本に入っているようである。その注意書きの主張によると、どうやらオリジナル版には差別的な表現が含まれていたようだ。 これに対して、マスクは「誰もゲイリー・ガイギャックスら天才オリジナルクリエイターたちをけなすことはできない」と記念本の序文について痛烈に非難した(上記ポスト)。「ハズブロとウィザーズ・オブ・ザ・コーストは一体どうしたのでしょうか。彼らが地獄で焼かれますように」とマスクは強い言葉を使っている。 さらに、有名ジャーナリストのIan Miles Cheongも記念本の件を非難。現在の『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のプロジェクトリードであるジェイソン・トンドロのコメントを引用したうえで、非難されている。ここ最近の海外ゲームコミュニティでは作品や会社が「DEI」(多様性・公平性・包括性)を意識しすぎていると「woke」(差別など社会的な問題に対する意識が高い)とみなされ、過剰に非難される傾向がある。その文脈で記念本が非難されているようだ。 この記念本の件を非難するポストに対して、イーロン・マスクは「ハズブロはいくら?」と発言している格好になる。同氏にとってハズブロの評価は地に落ちているようで、かなり皮肉まじりの発言なのだろう。どこまで本気なのかは同氏本人にしかわからず、実際にハズブロを買収しようとしているわけではないのかもしれない。
重田雄一
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