イチローさんが母校・愛工大名電を訪問 選手たちに「教えることはない」キャッチボール等に後輩の目は釘付け
野球界のレジェンド・イチローさんが11月18日、母校の愛工大名電高校を訪問しました。先輩として、プロとして、後輩たちに「最高の手本」を見せてくれました。 【動画を見る】甲子園目指す弟に“自作”を贈る兄も…野球のグローブを直す“再生工場” 球児たちのために技磨く職人達の想い 愛知県春日井市にある愛工大名電のグラウンドを訪れたイチローさん。母校を訪れるのは実に十数年ぶりです。 イチローさん: 「ここに来た理由は、意外とみんなが僕のことを知ってくれているという情報が入ったので。知ってた、俺のこと?僕がみんなに教えることはたぶんないです。ありません。何か疑問があったら聞いてください」 イチローさんは高校時代、愛工大名電で甲子園の舞台を目指しました。当時から野球センスは抜群で、寒い冬も厳しい練習を乗り越えてきました。 1991年、春のセンバツへの出場が決まった時には…。 イチローさん(当時): 「決まってからようやくホッとして、今甲子園に向けて、みんなで絶対優勝するという意気込みで頑張っています」 春のセンバツでは、長野の松商学園との1回戦に3番・投手で出場しました。イチローさんは1点リードされた9回2アウトで打席に立ち、ファーストゴロで凡退、最後の打者となってしまいました。 あれから30年以上がたち、イチローさんはメジャーでも大活躍し、野球界の“レジェンド”となりました。 イチローさんは高校生の選手に「教えることはない」といいますが、選手たちにとっては、一つ一つの動きが「最高の手本」です。 キャッチボールでは外野から投げたボールが相手の胸元にピタリ!「レーザービーム」と呼ばれた現役時代のプレーを彷彿とさせる姿を披露します。 トスバッティングでも鋭い打球を次々に飛ばし、見つめる選手たちの目はくぎ付けです。 最後のフリーバッティング、風の影響もあり、飛距離が出にくい状況でしたが、イチローさんは「1本出るまでやめない」とスイングを続け、ついに打球がライトスタンドに吸い込まれました。 「怖かった。後輩の前では、いつもと力の入り方が違った」と笑顔を見せたイチローさんは、自らの背中で手本を示し、後輩たちにエールを送りました。