「再犯のおそれが極めて高い」被告の男に懲役25年を求刑 知人男性を包丁で刺し殺害 鹿児島
鹿児島テレビ
2023年7月、鹿児島県霧島市のグループホームで、知人男性の左胸を包丁で刺し、殺害したとして罪に問われている男の裁判員裁判が25日結審し、検察側は男に懲役25年を求刑しました。 殺人の罪に問われているのは、本籍が東京都台東区で無職の金城昇被告です。 起訴状などによりますと、金城被告は霧島市に住んでいた2023年7月、アルコール依存症の患者らを受け入れるグループホームで、一緒に治療を受けていた徳地優雅さんの左胸を包丁で複数回刺し、殺害したとされています。 初公判で金城被告は起訴内容を認めていて、裁判は量刑が争点となっています。 25日、鹿児島地裁で開かれた裁判員裁判で、検察側は金城被告が31年前にも殺人事件を起こし、服役したことに触れ、「同種の前科を経た上で犯行に及んだことは強い非難に値し、再犯のおそれが極めて高い」と主張し、被告に懲役25年を求刑しました。 一方、弁護側はアルコール依存症の治療中だった被告が、アルコールの摂取で自分をコントロールすることが難しい状況だったなどとして、懲役17年が相当としました。 金城被告は最後に「被害者の奥さんと子どもに謝罪したい」と話し、裁判は結審しました。 判決は10月31日に言い渡されます。
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