小泉純一郎氏、2年前の「人生最後の取材」で明かした愛息・進次郎「総理当選に足りないもの」
9月12日告示、27日に投開票がおこなわれる自民党総裁選で、6日に出馬表明を予定している小泉進次郎氏の新総裁就任が現実味を帯びている。本誌も小泉新内閣を前提とした組閣名簿を報じているが、裏金問題で揺れた自民党の刷新に向けた動きが活発化している。 【画像あり】小泉進次郎「組閣名簿」官房長官から防災大臣まで 小泉氏は8月30日に記者団の質問に答え、「総裁選を信頼回復の大きなきっかけにしたい。派閥の力学や当選回数主義が変わったと思われる総裁選にしないと、信頼回復にはつながらない」と語り、改めて総裁選への意欲を見せた。 はたして、進次郎氏の総裁選出馬を、父親の純一郎氏はどう思っているのか。 すでに8月2日の日経新聞は、ジャーナリストの田原総一朗氏の話として、「小泉進次郎元環境相が自民党総裁選に出馬する意向を示した場合、父・純一郎元首相は反対しない考えだ」と伝えている。 「純一郎氏はこれまで、進次郎氏の総裁選出馬について『50歳になるまでは出馬しないよう言っていた』とされてきました。総裁選に2回落選し、3回めで総裁になった純一郎氏からすると、進次郎氏が総理を目指すのはよいが、慎重に熟考しろ、ということでしょう。 しかし、田原氏が明かした話では、純一郎氏がこの態度を軟化させたことになります」(政治担当記者) 進次郎氏は、世論調査で「総理大臣になってほしい政治家」として、毎回のように名前があがる。だが、2021年9月の総裁選で、河野太郎氏を支持して敗れたこともあり、これまで下積みを余儀なくされてきた。 そうした状況下、純一郎氏は、2022年7月にFLASHの取材を受け、進次郎氏の総理への道についてこう語っていた。 「(総理になれるかなれないか)それは運なんだな。才能半分、運半分。でも一番大事なのは信頼。ただ、(2022年当時)進次郎は周囲の信頼を失っている状態だ。今は、しっかり信頼を取り戻すことだけ考えていればいい」 純一郎氏といえば、政界を引退後、脱原発派へ転じ、講演などを重ねてきた。進次郎氏にもその思いは伝授できているという。 「オヤジが言っていることだから、親子で同じことを主張してもしょうがないと思っているんだろう。いずれにせよ、将来は『原発ゼロ』にせざるを得ない。やっぱり自然エネルギーだという声は、必ず大きくなる。それは、進次郎もわかっている」 この取材時、純一郎氏は「取材はこれが最後だ」と語っていた。はたして進次郎新総裁は実現するのか。純一郎氏は固唾を飲んで見守っているはずだ。