テレビ討論会後の「ハリ×トラ」最終決戦の行方、アメリカ大統領選挙、どっちが勝つのか予想できる裏技を教えよう
トランプ支持者が応援のために買ってくれるので、一時は1株80ドル近い高値をつけたこともある。民事訴訟を数多く抱えているトランプ氏にとっては、この会社の時価総額は「いざというときの米櫃」という役割もある。 しかるにTMTG社の株価は現在、20ドルを割り込んでいる。しかも悩ましいことに、最近はイーロン・マスク氏が接近してきて、X上でトランプ氏との対談を持ち掛けたりしている。それが注目を集めるのは結構なことなのだが、それではTMTG社の経営は困るのだ。
もしもトランプ氏が大統領になれないのであれば、この会社の株は紙切れとなろう。下手に世論調査やベッティングオッズを見るよりも、TMTG社の株価がトランプさんの運命を示してくれるだろう。今年の大統領選挙をウォッチする裏技としてご紹介しておく(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。 ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。9月7日から、待ちに待った秋競馬が始まった。中山競馬場が競馬ファンを呼んでいる。この週末の3連休は9月16日月曜日のメインレース、セントライト記念(G2)が楽しみだ。
中山競馬場の芝2200メートルといえば、他にもオールカマーやAJCC(アメリカジョッキークラブカップ)などの重賞レースがある。いつも「ひと癖ある馬」が活躍し、特にわが偏愛するステイゴールド産駒がこの距離を得意としている。セントライト記念は、3歳馬がこの「中山・芝・2200メートル」に初挑戦するチャンスとなる。ここでは中山競馬場の「非根幹距離」を得意とする馬を発見したい。 ■セントライト記念のイチオシは「中山大得意」の馬で
筆者のイチ押しはコスモキュランダだ。なにしろ3月の弥生賞ディープインパクト記念(G2)で1着、皐月賞2着と最初から「中山大得意」な馬である。日本ダービーは6着に終わったけれども、それでオッズが下がるのなら勿怪(もっけ)の幸いというものだ。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、今年は今ひとつで、重賞勝利はこのコスモキュランダの弥生賞のみ。久しぶりに会心の笑顔を見たいものである。 対抗にはアーバンシック。こちらは皐月賞4着、ダービー11着だったが、夏場の成長とクリストフ・ルメール騎手への乗り代わりで好機がありそうだ。単穴にはヤマニンアドホック。ラジオNIKKEI賞3着で何かをつかんでくれたかもしれない。後はスティンガーグラスとアスクカムオンモアまでを押さえる。
※ 次回の筆者は小幡績・慶應義塾大学院教授で、掲載は9月21日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
かんべえ(吉崎 達彦) :双日総合研究所チーフエコノミスト