化学テロ想定 対処訓練 来年3月で地下鉄サリン事件発生から30年 JR海南駅 和歌山県
テレビ和歌山
海南市のJR海南駅で今日、化学物質によるテロを想定した対処訓練が、警察や消防、JRの関係者などが参加して行われました。 訓練は、普通列車内で化学物質が撒かれ、乗客が非常ブザーを押したことで、列車が緊急停止したとの想定で進められました。
訓練ではまず、駅員らが車内で暴れる不審な男をホームに連れ出して警察が到着するまでの時間を稼ぐとともに、乗客を安全な場所へ避難させる手順を確認。 駆けつけた警察官が、刃物を持って暴れる男を取り押さえたほか、サリンの疑いがある不審物が車内に残されていることを報告しました。 このあと、消防隊員らが昏睡状態となっている負傷者を救急搬送するとともに、防護服に身を包んだ機動隊員が不審物が入ったペットボトルを回収しました。 来年3月に、地下鉄サリン事件の発生から30年を迎え、海南警察署は「事件を風化させてはならず、参加機関それぞれが課題を持ち帰り、万一に備えたい」としています。
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