ひろゆきを「一瞬で黙らせる」たった1つの方法
西村ゆかさんの著書『転んで起きて 毒親 夫婦 お金 仕事 夢 の答え』(徳間書店)が反響を呼んでいる。ギャンブル依存で借金漬けの両親、摂食障害の過去、そして夫・ひろゆきさんとの生活など、七転び八起きの半生を赤裸々に綴った自伝的エッセイだ。「論破王」は家庭内でも論破王なの?夫婦ゲンカした時の対処は? インタビューの第4回は、謎に包まれた夫婦の日常に迫る。(聞き手/ダイヤモンド・ライフ編集部副編集長 神庭亮介) 【写真】ひろゆき&西村ゆかの「ラブラブ」結婚式フォト ● 「家庭内論破」は百害あって一利なし ――著書の『転んで起きて』に「家庭内での論破は、百害あって一利なし」と書かれています。ひろゆきさんはメディアで「論破王」と呼ばれていますが、家庭内ではどんな感じなのでしょうか。 「論破王と言われてるけど、自分で名乗ったことはない」って本人は言ってます。私も「おいら論破王だから」とか言ってるのを聞いたことがないし。 家でも「論破してやろう」みたいなことには、そんなにならないです。ただ、ヒートアップすると若干、早口になるんですよ。最近は特に、その傾向が激しくなってますね。 メディアが「論破王」的なキャラクターを求めて構成をつくるじゃないですか。そういうのに一応乗っかってあげてるうちに、多分そのキャラが段々できあがってきちゃって。 ウチで何か意見の相違が出た時に、早口になって畳みかける、みたいなことが若干増えてきたんですよ。
● ひろゆきがウザい時の撃退法 ――ちょっとウザいですね。 うん。ウザいなって思って。その度に私が「えっ、何? 今、私のこと論破しようとしてる? あのね、家で『撮れ高』とかないから。カメラ回ってるところでやってくんない?」って言ってます。 そうすると「うぜー」って顔をして、配信部屋に去っていきます。 ――撃退法だ。 はい。「カメラないところでやってんじゃないよ!」って(笑) ――夫婦ゲンカのほとんどを、口論ではなくテキスト上でやっているという話も面白かったです。 テキストだと、ヒートアップしても読むタイミングを選べるので。 対面で私にワーッと言われると、ひろゆき君も耐えきれない感じになるけど、テキストだったら読みたいタイミングで読める。そこで言葉尻をとらえるようなこともないから、冷静に話し合えるし、問題点も浮かび上がると言いますか。 だから、解決したいことは大体テキストで送ってます。家庭内で「ここはもっと、こうした方がいいと思うんだけど」みたいなことはテキストで送った方が全然いいですね。 ◇◇◇ 「あなたはそう思うのね。でも、私の考えはこうだから、この部分は受け入れてほしい」 そういうやりとりの中でひろゆき君が行いをあらためてくれること(めったにない)もあれば「それはできない」と平行線で終わってしまうこと(だいぶ多い)もあるけれど、考え方や感じ方が違うということを、お互いに言葉で確認して、静かに伝え合うことができるのはとても良いことだと思うようになった。 さらに、このファイトスタイルのメリットは、対面で話しているときは、ケンカをしない、できるだけ仲良くするという暗黙の了解が生まれたことだと思う。 (『転んで起きて 毒親 夫婦 お金 仕事 夢 の答え』より)