平日は節約のため、ジムで「お風呂」に入ってから帰るようにしています。自宅で入らない分の「ガス代」や「水道代」は、どのくらい節約できているでしょうか?
健康維持のためにジムに通っているという人も多いのではないでしょうか。お風呂やシャワールームを完備しているジムの場合、そこでお風呂まで済ませてしまえば、自宅でお風呂に入る費用が節約できるかもしれません。 今回は、週5日ジムでお風呂を済ませた場合、ガス代や水道代をどのくらい節約できるのかについて解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
ジム・フィットネスに通っている人の利用頻度は?
株式会社ヒューネルが2022年に男女500人を対象に実施した「ジム・フィットネスについてのアンケート調査」によると、ジム・フィットネスを利用した経験が「ある」人は313人で約63%です。このジム・フィットネスの利用経験がある313人の利用頻度は以下の通りです。 ・週1~2回:171人 ・週3~4回:69人 ・2週間に1回程度:26人 ・週5日以上~:14人 ・2~3ヶ月に1回程度:14人 結果を見て分かる通り、週に1~2回程度通う人が最も多くなっており、次に週に3~4回程度通う人が続きます。週5日以上通う人の割合はあまり大きくないことが分かります。せっかくジムに月額料金を支払っているのだから、最低週1回は通おうと考えている人が多いことが推測されます。
節約できるガス代と水道代は?
自宅でお風呂やシャワーを使わず、ジムで済ませた場合に、節約できるガス代と水道代について計算してみましょう。 今回は東京都在住で、ジムに通わなければ、毎日1回、自宅で40度・200リットルのお風呂を沸かし、かつシャワーで40度・120リットルのお湯を利用(10分間程度に相当)する人を想定してシミュレーションします。 ■節約できるガス代は? まずガス代について考えてみましょう。前提は以下の通りとします。 ・東京都の9月の平均水温24度から40度に温める(温度差16度) ・一般的な給湯器を使用するとして熱効率は80% ・発熱量は1万750(キロカロリー/立方メートル) ・基準単位料金は東京ガスのB表基準単位料金(130.46円)を使用 ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金」の計算式で求められます。 この計算式に基づいて計算すると、お風呂を200リットル沸かすためにかかるガス代は「16度×200リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×130.46円」で約49円となります。 さらにシャワーを10分間で120リットル使用する場合は、「16度×120リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×130.46円」で約29円のガス代がかかります。 お風呂を沸かす場合とシャワーを10分間使用する場合のガス代を合わせると、1日約78円(約49円+約29円)のガス代がかかることとなり、ジムでお風呂を済ませることで、この金額分を節約できることになります。 週5日間ジムでお風呂に入る習慣を1ヶ月(4週間)行った場合は、「78(円)×5(日)×4(週)」で約1560円節約でき、さらにこの生活を1年間送った場合は約1万8720円節約できるといえるでしょう。 ■節約できる水道代は? 続いて水道代について考えてみましょう。水道代1リットル当たりの単価は、東京都水道局が公表している目安の0.24円として計算します。 まずお風呂を200リットルためるとすると「0.24(円)×200(リットル)」で48円かかります。またシャワーを10分間使用した場合は、およそ120リットル使うことになるため、水道代は「0.24(円)×120(リットル)」で28.8円となります。 お風呂を沸かす場合とシャワーを10分間使用する場合の水道代を合わせると、1日約77円(48円+28.8円)の水道代がかかることとなり、この金額分を節約できます。 週5日間ジムでお風呂に入る習慣を1ヶ月(4週間)行った場合は、「77(円)×5(日)×4(週)」で約1540円節約でき、さらにこの生活を1年間送った場合は約1万8480円節約できるといえます。