愛され続けて50年以上のレジェンド続々…あなたもきっと食べている「超ロングセラー冷凍食品」5選
「伝説級の冷凍食品」を紹介
我が国で冷凍食品の歴史が紡がれ始めてから、すでに100有余年。 もちろん100年前に現在のような冷凍食品が存在したわけではなく、初めは魚などの生鮮品を流通させるための技術として用いられていたものでした。 【写真で一気に見る】あなたもきっと食べている「超ロングセラー冷凍食品」5選 1969年に冷凍食品協会が設立され、いわゆる皆さんのイメージする冷凍食品というものが一般的に認知されるようになってからの歴史としては50年ほどではあるのですが、その50年という期間で冷凍食品は目覚ましく大きな飛躍と進化を遂げ、現代人の食生活に欠かせない役割を果たす存在になったと思います。 今では毎年、数えきれないほどの新商品が発売され、スーパーなどの限りあるスペースの確保を競い、各社がしのぎを削っているわけですが、当然、惜しまれつつも消えていった商品たちも数多く存在します。いや、消えてしまった商品の方が圧倒的に多いはずです。 そんな数多の対抗馬がいる市場において、黎明期から現在に至るまで、第一線の人気商品として売り場に並び続けている伝説級の商品があります。 そこで今回は、50年以上に渡って売れ続けている超ロングセラーの冷凍食品のみにスポットを絞り、5つのレジェンド冷食をご紹介して参ります。 いずれの商品も、あらためて言及するまでもない定番中の定番ではあるのですが、逆に定番すぎてしまい、こうして取り上げる機会も少ないかと思いますので、それぞれの歴史と人気の理由も紐解いていけたらと思います。 それでは「50年以上愛され続ける5大レジェンド冷食」をご覧くださいませ! ちなみに、今回ご紹介する全ての商品が私よりも年上です。
ニチレイフーズ「ミニハンバーグ」 1968年発売(56年)
まずはお弁当冷食界の至宝、ニチレイの「ミニハンバーグ」(6個入、実勢価格:税込230円前後)から参りましょう。 5大レジェンド冷食の中でも、その歴史はもっとも古く、販売が開始されたのは今からなんと56年前となる1968年のこと。 当時はまだ冷凍食品というものが一般的でなかったことに加え、家庭用の電子レンジも一般家庭にはまだまだ浸透していなかったこともあり、フライパン調理の商品でした。 その後、1980年代の家庭用電子レンジ普及率が伸長したタイミングに合わせる形で電子レンジ調理が可能なタイプが発売され、現在では「お弁当にGood!」シリーズのラインナップの一つとして自然解凍も可能な商品へと進化を遂げています。 人気の理由は美味しさという点以外にも、お弁当に入れやすい絶妙なサイズ感による使い勝手の良さなど、挙げ連ねれば色々と出てくるのですが、ここまでのロングセラーとなったのはハンバーグのシンプルさゆえではないかと考えています。 ハンバーグと言うとどうしてもデミグラスソースや大根おろしの和風ソースなど、味付けの決まったものが多い傾向にありますが、「ミニハンバーグ」は塩コショウなどの肉そのものへの味付け以外はしておらず、食べ手の好みに合わせてアレンジができるのです。 私などは「ミニハンバーグ」をフォークなどで潰してひき肉の代わりに使ったりもしています。 この自由度の高さこそが超ロングセラーを生み、冷凍調理ハンバーグ売上No.1の座を確固たるものにしているのではないでしょうか。