「熊本市庁舎の建て替えは桜町のNTTビル敷地 中央区役所は別の場所に」市長が議会に説明
KKT熊本県民テレビ
耐震性不足の指摘を受け、建て替えが検討されてきた熊本市庁舎について、大西市長は24日、移転先としてNTT桜町ビルの敷地が最適とした上で、中央区役所は別の場所に分ける方針を市議会に説明しました。 ■熊本市 大西一史市長 「本庁舎、議会棟についてはNTT桜町敷地に建設し、中央区役所は市役所駐車場敷地または花畑町別館跡地のいずれかに分棟する方針で検討を進めたい」 熊本市が新しい庁舎について「建て替え」という方針を表明して約1年。大西市長は市議会の特別委員会で、本庁舎の移転先を「桜町」とする方針を示しました。本庁舎の場所をめぐっては、これまで現在の手取本町に加え城東町、桜町、白川公園が候補となっていました。
桜町を選んだ理由として熊本市は、バスターミナルに隣接し交通の利便性が向上することや、浸水リスクの軽減など防災の観点、現在の建物がすでに空きビルで、土地所有者が売却の意向もあるとして、現地での建て替えの約14年より短い、着工から最短4年で完成することなどをあげました。
さらに、ビルの高さによる景観への影響やまちづくりの観点から、中央区役所は本庁舎と分け、現在の庁舎の隣にある市の駐車場の敷地か、花畑町別館跡地のどちらかに建設することとしました。 熊本市は、事業費の負担を軽減するため国の合併推進債を活用したいとしていて、そのためには今年度中に「実施設計」に着手する必要があります。
この方針に対し委員からは。 ■熊本市議会庁舎整備に関する特別委員会 上野美恵子委員 「実際いろんな声がある中で、きょうのプランに市民の声はどう反映されているんですか?」
■熊本市 大西一史市長 「市民のみなさまからたくさんの意見を反映しましたが、提示していた4か所からどういったかたちで絞ったのか、執行部で行った検討の結果を議会にお示しさせていただいた」 このほか、移転先の詳しい事業費を説明するよう求める声などが上がりました。 移転の方針が固まったことで、今後は具体的な事業費や現庁舎の跡地活用について議論が進められます。熊本市は、特別委員会の審議を経て8月中に本庁舎と中央区役所の建設地を決定し、関連予算を9月の定例市議会に提案したいとしています。