「熊本市庁舎の建て替えは桜町のNTTビル敷地 中央区役所は別の場所に」市長が議会に説明
【スタジオ】 (緒方太郎キャスター) 取材した藤木紫苑記者とお伝えします。 (藤木紫苑記者) 大西市長が「本庁舎は桜町に」という方針を示したことで、今後は中央区役所の機能をどこに置くかが議論のポイントとなります。 現在、3つの案があります。 ①区役所の機能も桜町に一体化する ②中央区役所を本庁舎隣の市の駐車場敷地に分ける ③中央区役所を花畑町別館跡地に分ける 概算事業費は、庁舎を分ける②と③の方が高くなります。熊本市はこれまで国の「合併推進債」を活用し、財政負担を軽減するとしていますが、移転した場合は今の庁舎跡地を売却して得た利益を使い、実質の負担を減らすとしています。 (緒方キャスター) 桜町エリアに高い建物ができると、熊本城の景観への影響はありませんか?
(藤木記者) 熊本市は、本庁舎と区役所を合わせて建てた場合、海抜55メートルという熊本市の景観条例を超える可能性があるとしています。 大西市長は区役所と分けて建てたい理由に眺望を守りたいこともあげていて、「熊本城の眺望は市民の財産で、景観を現状より悪くしないことが重要」と説明しました。7月の特別委員会では本庁舎と区役所を分けたときのメリットとデメリットを示し、最終的な案を絞るとしています。 移転地の目処がたったことで、これから物価高騰なども加味したより具体的な事業費の提示が市側に求められます。