福岡県警察本部

　2年前に生後2か月だった次男（2）の体を激しく揺さぶるなどし、重い後遺症を負わせたとして、福岡県警は21日、嘉麻署地域課の男性巡査長（33）を、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けて傷害容疑で書類送検し、停職6か月の懲戒処分とした。次男は現在も意識不明で、巡査長は同日付で依願退職した。

　県警によると、巡査長は2022年11月19日、同県嘉麻市の自宅で、次男の両脇を抱えて激しく揺さぶってベッドに落とし、脳機能障害の後遺症などを負わせた疑い。

　直後に自ら119番し、「おむつ替えの際に首をひねった」などと説明していたが、今年5月、約10秒間揺さぶり、約50センチの高さから落としたことを自供。当時は次男と2人きりで、「育児や仕事で疲れがたまっていた時に泣き出し、いらだちが強くなった」と供述しているという。