EV活用で脱炭素化&強靭化実現に向け日産と神戸町(岐阜県)が共創
日産自動車及び岐阜日産自動車は7月26日、岐阜県安八郡神戸町と脱炭素化及び強靭化の実現に向けて電気自動車(EV)を活用していく連携協定を締結した。EVの“走る蓄電池”としての活用を通じて町民の環境・防災意識向上を目指す。災害による停電発生時は日産がEVを無償貸与 神戸町は今年2月、脱炭素社会の実現に向け、2050年までに温室効果ガスまたは二酸化炭素の排出量の実質ゼロを目指す“ゼロカーボンシティ宣言”を表明。SDGsの推進や持続可能で強靱なまちづくりに向けて取り組んでいる。これらの一環としてEVの日産サクラ、日産リーフを公用車としてすでに導入しており、EV補助金の設定やEV急速充電器の設置など、町内のEV普及促進を積極的に推進している。 日産自動車は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを活かし、エネルギーマネジメント、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズム、地域交通、次世代教育を通じ、脱炭素化、強靭化(災害対策)の実現により社会変革を促す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を国内の販売会社とともに推進中だ。EVの普及によるゼロ・エミッション社会構築を目指し、SDGsの達成や地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体や企業と連携している。 脱炭素化や強靱化の実現を目指す神戸町が日産の『ブルー・スイッチ』に賛同し、このたび同協定を締結する運びとなった。連携項目と取り組み内容は以下のとおり。 【連携項目と取り組み内容】 (1)EVの普及促進、利活用に関すること EVの普及促進を図るため、神戸町、日産自動車、岐阜日産自動車は、EVの「走る蓄電池」としての活用を通じて、町民の環境・防災意識向上を目指す。 (2)災害におけるEVの活用に関すること 神戸町で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所等でEVを電力源として活用するため、日産の販売会社の店舗に配備しているEVを無償貸与する。 神戸町、日産自動車、岐阜日産自動車はEVの積極的な活用により脱炭素社会を推進し、環境・防災対策等、同協定締結に基づく様々な取り組みを進める。そして今後も、神戸町が目指すゼロカーボンの実現、ゼロ・エミッション社会の先にある美しい自然環境の保全、クリーンで住みやすい持続可能なまちづくりに向けて共創していく。
MotorFan編集部