J2藤枝が自動降格圏18位転落…7度目無得点4戦勝ちなし…須藤監督「第2、第3の矢を持たないと」
◆明治安田生命J2リーグ 第10節 横浜FC2-0藤枝(14日・ニッパツ) 藤枝MYFCは横浜FCに0―2で敗れ、4戦勝ちなし(1分け3敗)となった。前半10分、FKから失点。後半40分にもPKで追加点を許した。攻撃も精彩を欠き、シュート5本にとどまって今季7度目の無得点。前節終了時点で17位だったが、自動降格圏となる18位に転落した。次は20日、ホームで最下位の徳島と対戦する。 昨季J1の壁は高かった。藤枝は横浜FC相手に効果的な攻めを見せられないまま、時間だけが過ぎた。無得点で終わるのは10試合で7度目。“超攻撃的”を標ぼうするチームがリーグワーストの4得点と決定力不足にあえいでいる。須藤大輔監督(46)は「第2、第3の矢を持たないとJ2は突破できない」と単調な攻めに苦言を呈した。 前半10分、警戒していたセットプレーから失点。ボールを奪って敵陣まで運んでも最後のアイデアに乏しく、反撃ムードは高まっていかなかった。副将のDF川島は「個人頼みになっていて連係で崩せていない」と指摘。昨季9ゴールのFW矢村は今季いまだ無得点にとどまっており「チームとしてシュートで終わる形を増やしていかないと」と危機感をあらわにする。 前節終了時に17位だった順位は降格圏の18位となった。28試合を残しており、慌てる状況ではないが変化が必要なことは確かだ。須藤監督は「(ブロックを)組まれる前に速い攻撃をするのか、戦い方を少しずつ変えることが必要」と強調した。 次は最下位の徳島と対戦する。川島は「死ぬ気で勝ちに行く」。矢村も「この先の運命を分ける試合。戦う気持ちを前面に出す」と自分に言い聞かせるように話した。 (武藤 瑞基)
報知新聞社