大規模災害に備え、救助演習 医療処置や情報共有で訓練 那覇市立病院の災害派遣医療チームなど3団体
【那覇】大規模災害に備え、那覇市消防局と県立南部医療センター、那覇市立病院の災害派遣医療チーム(DMAT)は10月23日、中央消防署で合同演習を行った。救急隊など約30人が参加。がれきが落ち、身動きが取りづらい環境での救助演習を実施した。 【写真】沖縄本島北部の市町村や県、国が行った防災訓練の様子 合同演習では要救助者が障害物に挟まれて動けない状況や、外傷が多く救出が困難な状況などを想定。医師や看護師で構成されるDMATチームが実際に要救助者がいる現場まで行って医療処置し、消防に救助の情報を共有する訓練をした。 南部医療センターの新里盛朗医師は「消防の指揮下で何ができて何ができないかを確認できた。消防から受け取った命のバトンをつないでいきたい」と話した。市立病院の長堂嘉人医師は「基本的な点滴の処置も狭い空間では難しいと分かった」と語った。 消防局の喜納直樹消防司令長は「災害時に即対応できるよう訓練で得た気づきを生かしたい」と話した。