「外国人が富士山目指すように泰山にも日本人が」日中“世界遺産の山”が交流 短期滞在ビザの免除再開追い風に
静岡放送
静岡と山梨の関係者が、富士山と友好提携を結んでいる中国の世界遺産「泰山」を訪問しました。コロナ禍で停止していた日本人への短期滞在ビザの免除も11月30日から再開され、日中の相互交流が活発になればと期待されています。 【写真を見る】「外国人が富士山目指すように泰山にも日本人が」日中“世界遺産の山”が交流 短期滞在ビザの免除再開追い風に 世界遺産「泰山」がある中国・山東省泰安市。コロナ禍を経て、7年ぶりの友好協議に訪れたのは、「日本富士山協会」の訪問団12人です。鈴木和宏副会長(御殿場高原ビール顧問)や増井浩二副知事などが10月下旬から11月上旬にかけて訪問しました。 <日本富士山協会 鈴木和宏副会長> 「日中情勢の悪化や感染症等の影響により、交流が一旦途絶えた時期もあったが、私たちが築き上げてきた友好関係の根幹は、富士山と泰山のように決して揺らぐことのなく、今年で17年目を迎えることができた」 2007年以来の友好関係。泰山を管理する担当者からは、歓迎の言葉がありました。そして「友好山提携」を確認。「交流と協力の推進」「富士山と泰山の情報発信」「民間を中心とした交流促進」の3項目について調印しました。 訪問団が訪れた「泰山」は中国を代表する霊峰です。歴代の皇帝が登り、国家統治を天に報告する山として知られ、山全体に宮殿建築などの遺跡が点在しています。 自然風景と歴史文化が一体となった中国の人気観光スポットで、1987年にユネスコの世界遺産に登録されています。 新型コロナの感染拡大を機に、中国政府が2020年3月から停止していた日本人などに対する短期滞在ビザの免除措置。それが11月30日から再開され、2025年12月31日まで観光やビジネスなどでの30日以内の滞在についてビザが免除されます。泰山と富士山の交流再開を後押しする状況となっています。 <日本富士山協会 鈴木和宏副会長> 「この泰山は、日本人も来たい所の多分トップの方に踊り出るところだと思うので、外国人が富士山目指してくるように、泰山の方にも、日本人もかなり来たい人がいっぱいいるんじゃないかなと思う」
日本富士山協会では、ビザ免除措置の再開で日中間の観光やビジネスに加え、民間レベルの日中交流も活発になればと期待を寄せています。
静岡放送