喬木中生徒が選択授業で弓道 校内の弓道場で心技体の調和学ぶ
喬木中学校(喬木村)の弓道場で12月4日、「弓道」の選択授業が行われた。(飯田経済新聞) 【写真】授業開始のあいさつ 本年度は11月18日に開講式を行い、全9回の日程で、弓道を選択した3年生27人が5班に分かれ、飯伊弓友会や喬木村体育協会弓道部のメンバーから指導を受けた。1回目~5回目までは体育館で、弓を引く側の手にはめる「カケ」や「胸当て」などの装着の仕方や、弓を射る時の8つの基本動作「射法八節(しゃほうはっせつ)」などを学んだ。 6回目からは弓道場に場所を移し授業を実施。初めは近い距離から遠的用の直径1メートルの大的に向け矢を放ち、当たる感触を確かめた。8回目の授業となったこの日は、前半は大的に向けて、後半は直径36センチの一般的な的に向けて、射場の弓を射る位置「射位」から矢を放った。 生徒の後藤稜翔さんは「弓を引くのが意外と難しい。ここまで満足いく矢を放ててないので最終日は頑張りたい」、北沢有紗さんは「近い距離からは的に当てることができたが、徐々に離れていくにつれ難しくなった。次回で最後なので的に当てたい」と、それぞれ意気込む。 飯伊弓友会の松島一夫会長は「中学で教え、高校でも続けている生徒に会った時はうれしかった。スポーツも選択肢がたくさんある中で、授業を通じて、弓道の楽しさを感じてもらいたい」と話す。 同校の弓道選択授業は、1987(昭和62)年、校内の一角に「近的専用」の村営弓道場が整備されたことがきっかけ。1989(平成元)年より3年生を対象とした選択体育に弓道を盛り込んだ。長年の功績が認められ、2018(平成30)年に、全日本弓道連盟から50万円相当の弓具一式が寄付され、2022年には天竜川ロータリークラブより「弓10張」の寄贈を受けている。 弓道の選択授業の最終回は12月11日。
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