【日本ハム】8月3連勝中の左腕 好調を維持する中で目指す"キャリア初"の「目標」とは
悲願のAクラス入りへ、8月も好調をキープし、現在2位につけている日本ハム。2位争いを繰り広げているロッテとは今月20日から行われた3連戦でスイープ、エスコンフィールドでの初めてのクライマックスシリーズ開催に向けても一歩前進した。 【動画】加藤は22日のロッテ戦、先制を許したが持ち直し、試合を作った チームが好調の中、個人としてもここまで8月に入って、自身3連勝を挙げているのが、左腕の加藤貴之だ。 8日の楽天戦、15日、22日はいずれもロッテ戦とAクラスを争うチームとの対戦で先発。22日の試合では相手主砲・ポランコに先制アーチを許すも、6回7安打3失点と粘投。この試合、4回二死満塁の場面では6年ぶりの押し出し四球を与えたことも注目を集めたが、5回は三者連続三振とギアを上げ、切り抜けた。しっかりと先発投手としての役目を果たし、チームとしても大事な試合でその期待に応えることができた。 一時は負けが先行していた左腕は、他の先発陣が奮闘する中でもどかしさを感じることもあったという。だが、この3連勝で一気に白星を伸ばし、ようやく自身の勝率を5割に戻すことができた。 レギュラーシーズンも残すところあと1か月あまりとなったが、その中で一つ加藤に注目したいのは、キャリア初となる二桁勝利の達成だ。 今年でプロ9年目を迎えるが、自己最多は2022年に記録した8勝で、いまだ二桁勝利を達成したことはない。だが、「精密機械」ともいわれる加藤の持つポテンシャルを考えれば、順調にローテーションを回ることができれば、残り試合数を踏まえても、可能性は十分にあるだろう。 勝負の終盤戦、チームの勝利そして自身初の二桁勝利達成へ、先発陣を支える男の快投に期待したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]