なんば駅などに「みさき公園」巨大卒園証書 63年の歴史「みんなの笑顔を私達は忘れません」
今月13日、南海電鉄は大阪府岬町で遊園地と動物園を併設する「みさき公園」の事業から今年3月31日をもって撤退・営業を終了すると発表した。それから数日、同電鉄の駅などに掲示された「みさき公園の巨大卒園証書」などがツイッターなどのSNSで話題を呼び、営業終了を惜しむ声も多く見られている。 【映像】「みさき公園」南海撤退とともに運営終了へ 後継事業者実現ならず
利用客に向け「たいへんよく遊ばれたことを証し卒園証書を贈ります」
同電鉄は公式サイトで、「2月下旬頃から南海難波駅や同沿線の駅でみさき公園で『たいへんよく遊んだ』みなさまをお祝いする『みさき公園の卒園証書』を掲出します。すべての卒園証書を見られる機会は限られていますので、気になっていた方はこちらでチェックしてみてください」と発表している。 筆者も通勤途中に、壁に大きくはり出された卒園証書、ホームの柱を卒園証書の丸筒デザインしたものを目にし、思わず携帯電話のカメラで撮影。すると、つられて周囲の人たちも撮影しながら「みさき公園終わるんか」「子どものころ行ったわ」と話しかけてくる人の姿もあった。 卒園証書には「あなた方は六十三年の歴史を持つみさき公園において、時にイルカショーへ動物園へ、遊園地へ夏のプールへと元気に遊びまわってくれました。みんなの笑顔を私達は忘れません。ここに本園でたいへんよく遊ばれたことを証し卒園証書を贈ります」と書かれていた。
関係者「最終日まで頑張っていきたいと思います」
同園では17日から、大勢の参加者を募って「大集合」写真を撮影し、みさき公園最後のポスターを制作する「みさき公園の卒園大集合写真」や、63年前からつい最近までの思い出の写真をツイッターやインスタグラムなどのSNSに「#みさき公園の卒園アルバム」と付けて投稿したものを同公園の公式サイトや園内で紹介する「みさき公園とわたしの卒園アルバム」などの企画を実施。さっそく、投稿が相次ぎ盛り上がりを見せているという。 「あと、すこしの運営となりますが、最終日まで頑張っていきたいと思います」と話すのは同園関係者。昭和・平成・令和をまたいだ63年の長きにわたる歴史に幕を閉じることとなったものの、それぞれの時代を現代風に楽しめるイベントは、最後まで盛り上がりを見せそうだ。