立民、不信任案提出へ最終調整 「流れを見て決める」 党首討論踏まえ判断
立憲民主党は17日、岸田文雄内閣不信任決議案の衆院提出に向けた最終調整に入った。19日に予定される党首討論の内容を踏まえて提出の可否を判断する構えだ。23日の通常国会会期末を見据えた与野党の攻防は最終局面を迎える。 【画像】次期衆院選での「政党議席予測」(5月27日時点) 立民は17日夕、泉健太代表ら幹部が国会内で執行役員会を開き、不信任案提出を前提に終盤国会の対応を協議した。幹部の一人は、提出のタイミングは「流れを見て決める」と記者団に語った。 派閥パーティー収入不記載事件を受けた自民党の政治資金規正法改正案に対し、立民は「国民が納得するとは到底思えない」(岡田克也幹事長)と批判を重ねる。泉氏は党首討論で、自民案の問題点を岸田文雄首相(自民総裁)に指摘し、衆院解散を求める方針だ。 不信任案を提出した場合は、立民と距離を置いてきた野党第2党・日本維新の会が賛成に回るかどうかが焦点となる。 一方、自民は、不信任案が提出され国会審議が止まる可能性を念頭に、改正案を19日午前の参院本会議で可決、成立させる日程を描いている。