オリンパス前社長が起訴内容認める 検察は懲役10カ月 求刑違法薬物譲り受けた罪
違法薬物を譲り受けた罪に問われている大手光学機器メーカー「オリンパス」の前社長が、「すべて事実に即したものだ」と述べて、初公判で起訴内容を認めました。オリンパスの社長兼CEOだったシュテファン・カウフマン被告(56)は、去年6月から11月にかけて、東京都内で複数回にわたり、コカインやMDMAとみられるものを違法薬物として譲り受けた罪に問われています。 東京地裁で23日に開かれた初公判で、カウフマン被告は、法廷通訳を通じて「起訴状の内容は正しく、すべて事実に即したものであります」と述べて、起訴内容を認めました。被告人質問で違法薬物を使ったきっかけを問われると、「たくさんの仕事を抱えており、疲れを見せないようにしたいと考えていたところ友人からコカインをすすめられた」と述べました。 検察側は「違法薬物に対する親和性、依存性が認められる」などと指摘したうえで、カウフマン被告に懲役10カ月を求刑しました。 一方で弁護側は、「真摯に反省しており、多大な社会的制裁を受けた」などとして、罰金刑が相当だと主張しました。 判決は27日に言い渡される予定です。
テレビ朝日報道局