【ニュージーランド】NZ人口499万人、移民・出生減で伸び鈍化
ニュージーランド(NZ)政府統計局は29日、2023年3月に実施した国勢調査の結果を発表し、人口は499万3,923人だった。前回調査時の2018年から6.3%増(29万4,168人増)となり、伸び率はその前の5年間を下回った。移民数と出生数の減少が要因とみられている。公共放送ラジオNZが伝えた。 人口増加率は、13~18年は10.8%だった。 民族的帰属(複数回答可)別での人口割合は、◇欧州系:67.8%◇先住民マオリ:17.8%◇アジア系:17.3%◇太平洋系:8.9%◇中東や中南米、アフリカなどその他:1.9%――だった。 年齢の中間値は38.1歳と前回の37.4歳から1歳高くなり、高齢化が徐々に進んでいる。 地域別では全ての地域で人口が増加したが、急速に人口増加が進んでいたオークランドは伸び率が5.4%と最も低かった。一方、伸び率が最も高かったのはタスマンで10.3%だった。これにオークランド周辺のワイカト、ベイ・オブ・プレンティー、ノースランドが続いた。 NZ政府統計局は、多くの市民が都市郊外や眺めの良い場所へ移動しているとした。 国勢調査を巡っては、18年に参加率が伸び悩みデータ収集が不完全だったことや、マオリに関するデータ収集に不備があったことから、調査方法が見直された。当局は、今回の調査で全人口の約99%、マオリの97%から回答を得たとしている。