中村さんに見守られて後ろ受け身の練習をする生徒たち（福知山市私市・府中丹支援学校）

　トップアスリートに体の動かし方を学ぶ授業が、京都府福知山市私市の府中丹支援学校であった。北京、リオデジャネイロ五輪の柔道女子52キロ級銅メダルの中村美里さん（35）が、柔道の基本的な動作を紹介しながら生徒と交流した。 　授業は、スポーツ庁の選手派遣事業の一環で17日に行われ、同校高等部の生徒23人が参加した。 　中村さんは五輪出場を果たした経緯について「小さな目標の積み重ねの結果だった」と振り返り、根気強くやり抜くことの大切さを説いた。 　マットの上で、中村さんが受け身や体さばきなど柔道の基本動作を実践。生徒たちは手本を参考に楽しみながら体を動かしていた。 　技の実演では、代表の生徒が中村さんに大外刈りをかけ、きれいに決まると会場から拍手が湧いた。 　2年の男子生徒（16）は「世界で戦っている人の考え方に触れる貴重な機会だった。自分も小さな目標を積み上げて努力したい」と話した。 　同校では21日にも、府北部出身の元Jリーガー2人による特別授業があり、中学部と高等部の生徒らがキックベースボールやミニゲームで汗を流した。