「ラーメンの残り汁」の廃棄が禁じられている職場。正直「塩分摂取量」が不安なのですが、「節約」になるためやめられません……。
職場での昼食をカップ麺で済ませている方もいるのではないでしょうか。手軽に作れて安価なカップ麺ですが、職場によっては残り汁の廃棄が禁じられているケースがあります。その場合はラーメンの汁をすべて飲み干すしかなく、どうしても塩分摂取量が気になります。そこで今回は、昼食をカップ麺にする節約効果と塩分摂取量は問題ないのかを解説します。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
昼食をカップ麺にする節約効果
カップ麺の一般的な価格は200円前後です。スーパーマーケットやドラッグストアなどでは100円以下で購入できるケースもありますが、今回は1個あたり平均200円で購入すると仮定して昼食代を計算します。月に22日出勤する場合、1ヶ月の昼食代は200円×22日=4400円です。 一方、新生銀行が行ったアンケート調査によると、会社員の昼食代の平均は男性が624円、女性会が696円となっています。男性会社員の場合、1ヶ月あたりの昼食代は624円×22日=1万3728円です。つまり、職場での昼食をカップ麺にすることで月に約9000円の食費を節約できることになります。
カップ麺の食塩相当量は1食当たり5g前後
職場によってはラーメンの残り汁の破棄を禁じているケースがあります。カップ麺には大量の油分が含まれており、そのまま排水溝に流すことで固まって詰まりの原因になるためです。また、大量のお湯や油分を流すことで排水管の劣化を早める恐れもあります。職場でラーメンの残り汁の破棄を禁じていることを理由に、残り汁をすべて飲んでいる方もいるでしょう。大手食品メーカーのカップ麺を例に挙げると、1食あたりの食塩相当量は5.5gです。 厚生労働省によると、塩分摂取目標量として、成人男性では1日あたり7.5g未満、成人女性では1日あたり6.5g未満を設定しています。ラーメンの残り汁をすべて飲み干した場合、1食で1日に必要な3分の1程度の塩分を摂取することになります。カップ麺の製品によっては、1食で1日の塩分摂取目標量をオーバーするケースもあるでしょう。自身の健康を考えると、やはりラーメンの残り汁は破棄したほうが望ましいです。