ソフトバンク・近藤 手負いの全球団制覇弾「出ている限りは貢献したい」 ハイタッチは痛めていない左手で
◇交流戦 ソフトバンク6ー2阪神(2024年6月15日 みずほペイペイD) ソフトバンクの近藤が貫禄の一振りでチーム9度目となる交流戦制覇への道を切り開いた。初回、2死二、三塁のチャンスで阪神先発・ビーズリーのツーシームを仕留めた。 全球団本塁打を達成する9号3ラン。左中間ホームランテラスに打球を運んだ。ベンチ前でのハイタッチは痛めてない左手でかわした。患部を冷やすための氷袋を手に球場を引き揚げた背番号3は「試合に出ている限りは貢献したい。迷惑がかかったら意味がないですから」ときっぱり。「いいポイントで打てたかなと思います」と手応えを口にした。 3戦連続で「5番・DH」での出場となった。12日のヤクルト戦の守備で右手を負傷。途中交代を余儀なくされた。それでも休むことなく翌日からも頼もしい存在として打席に立ち続けて打線をけん引している。 小久保監督も「本当はまだ手が完全ではないんでしょうけど。振っている感じでいくと日に日に強く振れている感じはしていた。(1死二、三塁で)山川の凡退の後だっただけに大きかったですね」と笑顔を浮かべた。 ここまで全61試合に出場。両リーグを合わせても3割打者が3人しかいない中で、両リーグトップの打率・341、出塁率・443をマークしている。9本塁打、37打点はチームメートの山川に次ぐリーグ2位。頼もしすぎる昨季の2冠王が今季も打撃3部門で好位置につけている。(木下 大一)